アマチュア作家の成り上がり執筆録

素人作家がどこまで高みに昇ることができるのか

作家になりたいのか?

 そう問われるとはたと困ってしまう。
 だって僕は正業があって、大きな仕事も任されている。
 平均くらいの収入はあるし、妻と娘がいて、まあ平凡だけどそれなりに充実した人生を送っているんじゃないかと思っている。

 でも昔から小説が好きだった僕はある日突然小説を書いてみたくなり、いざ書き始めてみたら、こんなに楽しく、こんなに夢中になれることがあるんだと、誇張じゃなく、本当に稲妻に打たれたような衝撃を受けてしまった。

 それ以来、書き続けている。

 すでに10作以上書いたが、書いても書いても次から次へと新しい構想が沸き上がってくる。

 ところが書けば書くほど欲が出てきた。
 前は単に書いていただけで夢中になれたのに、誰かに読んで欲しいと思うようになった。

 自分の書いた物語は果たして面白いのか。自分は最高に面白いと思っているけど、単なる独りよがりで他の人が読んだらひどくつまらないんじゃないか。

 だから過去に一度、カクヨムという小説投稿サイトで書いてみた。

 とても良い経験だった。
 僕と同じような人がたくさんいて、同じような思いをもっているんだと知った。自分の物語が存外悪くないんだと知った。そして僕はそこを卒業して、今はひたすら物語を書いている。

 ただ孤独に書くのってなかなか辛い。
 自分の物語を読んで欲しいということではなく、自分が書いていることを誰かに知ってもらいたい。自分が感じることを誰かに呟きたいという思いが溜まって、執筆にも影響を及ぼしてしまう。

 だからブログを始めることにした。
 自分の作品がいつか本になって、書店に並ぶ日が来るかもしれない。
 そんな日が来た時に、自分がどんな思いをもって書いてきたんだろうということを思い返せるように。

 作家になりたいのか?
 このブログを書きながら、その答えを探して見ようと思う。

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