面白い小説を書きたいだけなんだ

素人作家がどこまで面白い小説を書くことができるか

面白い小説を書くことしか考えていません

 このブログは、面白い小説を書くことしか考えていないアマチュア作家の徒然ブログです。

 作家を目指そうとした時期もありましたが、大きな仕事を抱える立場になり、現実の社会を直接的に変えることの方が自分の性にあっていると感じたため、小説を書くことはあくまでも趣味として捉えています。

 ただ、自分が書いた物語を発表する場と自分の心に溜まったことを吐き出す場所が欲しいため、このブログを立ち上げました。

 これまでに書いた物語、これから紡がれる物語、それらを順次発表していきたいと思いますので、初めての方も、いつもお読みいただいている方も、どうぞ、お気軽にお読みください。

 

 

 

 

短編

 

『42.195㎞』

 

ジャンル

 ヒューマンドラマ

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 マラソンは、人生に似ている

紹介文

 俺は今年で34歳になる独身会社員。夢も希望のなく、ただその日その日を繰り返す日々。このままいったら、ほんとにこれで人生終わりなんじゃないか。 なんでもいいから変えたいと思った。だから俺は、人生初めてのフルマラソンに挑戦することにしたんだ。だけど……

文字数

 27,760文字

読者からのコメント(一部掲載。他は本編にて)

 プロの書いた物語。まるで本屋で販売されている文庫本を読んでいるようだった。冒頭から身につまされるように引き込まれた。中盤の走りに目覚めていく様子は、読んでいるこちらまで魂が解放されていくようで素晴らしい。三浦しをん著の『風が強く吹いている』が好きな人は、『42.195km』にも通ずるものがあると思う。(Kさん)

 

 まずはご注意点から。 ・・読書中、涙、鼻水が止まらなくなるおそれがあります。通勤電車内等でのご利用はくれぐれもご注意下さい。 私は泣きました。鼻をぐすぐすさせながら。通勤電車のなかで。 不審な眼差しを向けてくる皆さんに私は伝えたかった・・ 「貴方も、是非読んでみて下さい。さすれば私に生じているこの現象が一気に氷解するはずですから」 と。 人生はマラソンに似ている。 フルマラソンを走った経験がない私にはその言葉を発する資格がありませんが、でも強く共感してしまいます。 閉塞感に囚われたとき、えいっと踏み込んでみると、思ったとおりの困難が待ち構えていて、でもなんとかしてその困難を乗り切ると、ぱあっと予想もしなかった展開のなかに居た、そんな経験は身に覚えがあります。 この作品は、そんな『突き抜けていくような体感』をリアルに再現してくれるように思います。 どうぞ、ご一読を。 ただし通勤電車の中では 自己責任ですよ?(Jさん)

本編

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『カクヨムの天使』

 

ジャンル

 ヒューマンドラマ

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「カクヨムの天使」と名乗る魅惑的なレビューアーに翻弄されていく私

紹介文

 ある日、カクヨムに投稿した作品に「カクヨムの天使」と名乗るレビュアーから魅惑的で美しいレビューが送られた。それ以来、女性作家は「カクヨムの天使」からレビューをもらいたいがためだけに執筆し始める。
 読者という存在に翻弄される作家という人種の心理を綴った掌編

文字数

 6,554文字

読者からのコメント(一部掲載。他は本編にて)

 書き手の心に棲む魔物。
 自分自身にすら理解ができない、それでいてどうしようもなく自分を突き動かす、恐ろしい魔物。その生々しい姿が、この物語の中にはっきりと描き出されています。
 主人公が取り憑かれていくその心理状態は、書き手としてあまりにもリアルで……背筋が寒くなる思いがします。
 そして、そのラストの衝撃に、脳が強烈に揺さぶられる。脳の奥で、何か巨大な振動がずっと続いていくような余韻が、いつまでも残ります。

 物を書く人には、ぜひ読んで欲しい。
——そして、読み手の方にもぜひ知って欲しい。書き手が心にどのような魔物を棲まわせながら、一つ一つの作品を書いているか。
 小説を愛する全ての人に、強く勧めずにはいられない作品です。(Aさん)

 

 存在感とインパクトがすごい。6,897文字に、これだけのインパクトを詰め込むことができる技術力は圧巻です。(Sさん)

本編

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『田舎暮らし』

 

ジャンル

 ヒューマンドラマ

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 田舎に住むってどういうこと

紹介文

 東京生まれ、東京育ち、田舎に縁もゆかりもなかった若者は実は大の田舎好き。意を決して、宮沢賢治の故郷、岩手県に移住したが、そこで待っていたものは思いもよらない生活だった。

文字数

 13,681文字

読者からのコメント(一部掲載。他は本編にて)

 美しい文章で紡がれる、ちょっと不思議で、勇気を貰える物語。文章が非常に丁寧で読みやすいです。 整っていて、綺麗で、物語世界に引き込まれます。 紹介されている田舎の情景を想像すれば、こちらもわくわくと胸が浮き立つ物がありました。 田舎でののんびりほのぼのスローライフかと思えば、ちょっと不思議な体験を交えつつ一人の青年が大きな一歩を踏み出すまでの物語。 読後感がとても良く、あとがきのコメントには前向きな気持ちを貰えました。 もっと沢山の人に読んで欲しいと切に願う素晴らしい小説です! ぜひ皆さん読んでください!(Kさん)

 

 表題通り、そしてPRにもある通り、宮沢賢治をかなり意識して書かれた作品です。 オマージュ、と評してしまっても良いのでしょうか。 主人公は宮沢賢治が大好きで、都会生まれ都会育ちの身でありながら、宮沢賢治に縁のある岩手の田舎に引っ越すことを決める。 最初は美しい自然の中での暮らしに浮かれていたが、そうそう良いことばかりな訳も無く―― 文体も宮沢ファンにはすっと入ってくる丁寧さ、読みやすさですし、描写の一つ一つが本当に美しい。 童話的なファンタジー要素も少し足されていて、すっかり世界観に引き込まれました。 私は「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」くらいしか知りませんが、十二分に楽しめました。 教科書くらいでしか読んだことないよ!…そんな方でも、安心して楽しめます。 勿論、真の宮沢賢治好きならきっと…。 是非。(Aさん)

本編

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『絶対に入っちゃいけない蔵』

 

ジャンル

 ヒューマンドラマ

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 じいちゃんちには、秘密があるんだ。絶対に入っちゃいけない蔵があるんだ

紹介文

 子ども時代特有の好奇心をテーマに、こんな話を書いてみました。子どもが恐れと興味を抱く蔵、果たしてその中にあったのは。

文字数

 2,944文字

読者からのコメント(一部掲載。他は本編にて)

 ホラーでありながらどこか温かい作品。びくびくしながら読ませていただいたのですが、思っていたよりも読後感が良く、『自分ももっとちゃんとしなきゃな……』と思わせられるお話でした。成長することの意味もきちんと書かれている素敵な作品だと思います。怖い話が苦手な方でも楽しめる読みやすい短編なので、皆様是非ご一読を。(Kさん)

 

 蔵のなかには、秘密あり。夏になると思い出す。大好きなおじいちゃんの家。その古い家には蔵があって……蔵には、秘密がある。二十歳になって初めて触れることができる秘密。脈々と仕舞われてきた秘密。少年は、どうしてもそれが見たくなり……ちょっと怖いけど、爽やかな風を感じるようなお話です。(Jさん)

本編

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『山の神』

 

ジャンル

 ヒューマンドラマ

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 あなたが知らない昔話があるかもしれません

紹介文

 さあて、これが、どこの地方の昔話なのかは、わたくしは一向に分かりません。わたくしはただ、子供の頃に聞いたような、何やらの本で見たような、はたまた夢の中で尊い方がおっしゃったような気がするお話を申しているだけですので、細かいことを聞かれてもなんともお答えしようがありません。その点をお含みの上、わたくしが話す昔話に興味を覚えられた方は、どうぞお入りください。さて、そろそろ人も集まったようでございますので、話を始めてまいります。

文字数

 7,570文字

読者からのコメント(一部掲載。他は本編にて)

 語り口が本当に昔話をその場で読み聞かせられているようで、入り込みやすかったです。『あさましい』と作中でも表現されている通り、生命について、人間が生きることについて良く良く考えさせられるメッセージ性の高い作品になっております。 自分はどうしてここまで生きて来れたのか? と考えるとグサリと胸が痛む内容です。とは言え非常に読みやすい話となっていますし、目を背けてはいけないことだとも思うので是非とも皆様に読んで欲しい話だと思いました。(Kさん)

 

 昔話で一度は聞いたことがある、生け贄を差し出す儀式。こんなことで災害がなくなるわけがないとバカにしていましたが……このお話では何か納得させられてしまいます。はたして誰が生け贄を喰うのか!? 正体を知った時、恐怖以外にも感情がわき上がるはず!(Tさん)

本編

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『妻の唇はいったいどれだ!』

 

ジャンル

 コメディ

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 この五人の唇のいったいどれかが妻の唇だ、それを言いあて妻を死の世界から救うのだ

紹介文

 五人の女とキスをして、見事、妻の唇を言い当てろ!
 それが、死んだ妻を現世に呼び戻すために閻魔大王が出した条件だった。
 妻を取り戻すため、俺の孤独な戦いが始まる。

文字数

 5,604文字

読者からのコメント(一部掲載。他は本編にて)

 いや、あんたなに言ってんの!?(注:褒めてます)
 しょうもないです。ほんっっと! しょうもない!(重ねて言いますが褒めてます)
 死んだ妻を現世に呼び戻すために、五人の女とキスをして妻の唇を言い当てる。というお話。
……笑いました。不本意ながら。笑ってしまいました。なんか、負けた気がします。おもしろかったです。笑(Nさん)

 

 くだらないッ!いえ、最上級の賛美なのです!!
 まずは失礼な表題をお詫び申し上げます!!しかし、この作品において、他の方もおっしゃっているように、これ以上の賛美の言葉はないのです、はいッ!
 もう閻魔様に試されてはいるのですが、いい思いしかしてないじゃん!的な。
「金の斧ですか?」的な童話よりも激甘な試練。
 そして恐れるべきは、この世界にもっとも順応している、この主人公!ああ……閻魔様まで翻弄しているよ!
 でも、最後は夫婦の絆を感じさせる、フフッと笑えるオチ。こっちも下ネタなのだけども!!!
 卑猥すぎない、絶妙なバランスをキープしている笑えるエロ。面白かったです!(Oさん)

本編

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『文学におけるエロ表現の追求』

 

ジャンル

 コメディ

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 会話文だけで表現を極めんとする意欲作。決してエロが目的ではありません

紹介文

 エロいが妙に熱い博士と、エロに興味がないでもない押しに弱い美人女史との、面白おかしいコメディ小説。

 

文字数

 21,404文字

読者からのコメント(一部掲載。他は本編にて)

 会話文だけなのに物語がきっちり成り立っていて、登場人物の行動が目に浮かんで面白かったです!
テンポも良く、テーマも色々と勉強になりました。
博士のエロにかける情熱が熱すぎて、博士のキャラが濃すぎて面白かったです。
たかがエロと馬鹿にしてはいけない作品だと思います。
かるーい気持ちで読めるので、皆様ぜひご一読を!(Bさん)

 

 まさかの展開ww エロ→ギャグ→アカデミック→ハートフル(?) と、頭の切り替えがコーヒーカップさながらに急転換させられました! ライブ感もあって、web投稿小説のエンタメ性を一段上のステージに押し上げた作品だと思いました!(Fさん)

本編

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長編

 

『鎮魂の唄』

 

ジャンル

 現代ファンタジー

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最強の密教僧と女子高生が織りなす重厚な和風ファンタジー。救いとは

紹介文

 かつて、蝦夷と呼ばれた地があった。そこは、鬼や悪鬼、古の英雄や神々の怨念が眠る地でもあった。時は現代、荒れ果てた寺に一人の僧がやってきた。その男の名は不空三蔵。真言を自在に操る、凄腕の密教僧。檀家の娘、小楢楓は、三蔵と行動を共にしていくうちに三蔵に惹かれ始める。
 しかし、三蔵の登場とともに、この地に不思議なことが次々に巻き起こる。三蔵はこの世界を救えるか。そして、仏に至るものだけが備えると言われる十全の力とは、いったい、いかなる力なのか。

※この物語は仏教世界を下地にした仮想ファンタジーであり、実際の仏教とは一切関係ありません。

文字数

 170,000文字

読者からのコメント(一部掲載。他は本編にて)

 感動です。号泣です。★を100個くらい付けたいくらいなのに無理みたいです…カクヨムさんケチです。執筆ありがとうございます。何度読み返しても涙が出ます。どないすんねん、アラサー女子泣かしてからに…(爆)(Aさん)

 

 あの……これ書籍化はいつですか?(混乱)言葉運びといい、情景の美しさといい、素晴らしいの一言です。三蔵、生き(息)返るって信じてたよ!!(Aさん)

本編

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『異形の国』

 

ジャンル

 現代ファンタジー

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 平安の都を舞台い、鬼と人が死闘を繰り広げる。勝利を収めるのは果たして人か、それとも鬼か

紹介文

 京の都に鬼が現れ、人々を悩ませていた。天下一の男を目指す金時は、ふとした縁で知り合った貞光や季武とともに、鬼を征伐する命を受けた源頼光が主催する相撲大会に出場し、怪力ぶりを披露しその配下に。酒吞童子と名乗る最強と鬼たちを相手に、戦いを繰り広げる。果たして鬼の正体とは、そして、その結末は。

文字数

 204,000文字

読者からのコメント(一部掲載。他は本編にて)

 紹介文に舞台が平安時代と書いてあったので、歴史ものが苦手な●●はちょっと身構えてしまいましたが、文章は平易な言葉で書いてあって読みやすかったです。文章自体もお上手で、台詞と語りの繋ぎなんかも本当にスムーズだなと思いました。SF小説なんかでも語りにめっちゃ難しい言葉を使った作品なんかがあって、嫌になることもありますが、この作品くらいがちょうどいいかなと思いました。(Yさん)

 

 金太郎と仲間の鬼退治( ≧∀≦)ノ 野の有名な金太郎が仲間と出会い、源頼光の家来になって、鬼退治するお話です。 平安時代、鬼退治、坂田金時好きな人はぜひ読んでみてーー。(Nさん)

本編

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『リバイアサン』

 

ジャンル

 ダークファンタジー

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 神は人に試練を与える。どれほど過酷であったとしても、それは神の愛の故だ

紹介文

 ある村外れの館で肉塊と化した6人の男の死体が発見された。唯一生き残った少年は狂ったように、「リバイアサン……」と繰り返すのみだった。数年後、ある剣士が街を捨てて、世界へと歩き出す。剣士は出会った仲間とともに過酷な世界の仕組みに苦悩しながらも、あのリバイアサンの謎に立ち向かっていく。世界とは、神とは、人とは、そして、誰一人立ち向かうことのできぬ怪物として語られるリバイアサンとは一体なにものか

文字数

 1,000,000文字(予定)

読者からのコメント(一部掲載。他は本編にて)

 誇張ではなく、今まで読んだweb小説の中で一番読みやすい文章、一番読みやすい小説です。私は「完読」が苦手な方で、商業小説の方でも途中でやめることはありますし、いわんやweb小説となると最後まで読めた小説というのはほとんどありません。 でもこの小説は、読み続けることができます。一体なぜこれ程読みやすいのか。わかりませんw むしろ重厚なんです。改行が多いわけでもなく、一人称でもなく、地の文もしっかりしていて、重厚なのです。なのに恐ろしく読みやすい。多分、無駄が一切ないのでしょうね。そして内容ですが、かなりダークです。主人公含めて暴力的な登場人物がたくさん出て来ます。ちょっと次のページを捲るのが怖いような。その意味でホラー小説的な感覚もあります。怖いなあと思いつつも、引き込み力がすごいので次を読んでしまいます。(Nさん)

 

 この『物語』に出逢ってしまったとき、私がまず思ったのは『カクヨム』って凄い!という、ちょっとピントがずれた驚きでした。いや、でもまさか、こんなにも凄い『物語』に出逢えるとは思ってもいなかったので。古典的なスタイルをそのまま引き継いでいるというくらいに、正統的な物語展開。舞台設定や人物像も、古えから続いてきたような伝統的なものを感じます。でも、決して使い古されたような陳腐さはありません。むしろ、脈々と続いてきた『物語』の持つ力に、びしびしと圧倒されてしまいます。もう、とにかく夢中になって読んでしまいます。魅惑的な世界観。魅力的な人物像。壮大なテーマ。これぞ本物の『物語』。もう、ワクワクが止まりません。(Jさん)

本編

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『ツァラトゥストラはかく語りき』

 

ジャンル

 ミステリー

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 哲学者ニーチェが生み出した賢者ツァラトゥストラが怪物となって現代に蘇る

紹介文

 奥多摩の山中で男の死体が発見された。その口には『死の説教者たち』とドイツ語で記されたカードが挟まれていた。その言葉は男が大学当時に受講したゼミのテーマ、ドイツの哲学者ニーチェが著した『ツァラトゥストラはかく語りき』に出てくる言葉だった。警視庁の宮城浩平と藤原桜は男の大学時代の交友関係を調べていくうちに、男の後輩にあたる上條という男に目星をつけるが上條には完全なアリバイがあり捜査は難航する。そんな中、テレビ局にツァラトゥストラを名乗る人物からの声明文が届けられた。そこには腐敗する社会を破壊し、人間は覚醒しなければならないとする恐るべき思想が語られていた。現代という哲学なき時代に、人類の未来をかけた思想戦が繰り広げられる。

文字数

 200,617文字

読者からのコメント(一部掲載。他は本編にて)

 兎に角、読んで欲しい 説明はしません。下地はタイトルが語ってくれています。話数は現時点で2話。それでも、凄い、と思いました。普段、私は最後まで読むか、相当な分量を読んだ上で良いと思わない限り星を押しません。レビューを書くとしても星を付けて何日か後。ですが、現時点で完読した時と同程度以上の凄さを感じ、お勧めしたい衝動を止められません。きっとこの感覚を多くの人が覚えられるかと。2話までだけでも、読めば、財産。

【完結後追記】 私はこの作品をお金を払って読みたいです。その価値があります。そして、そうすれば、作者様の作品を沢山読めるかもしれませんから。でも、若い方にはチャンスです。今がチャンス。(Sさん)

 

 著者の魂の叫びが聞こえる。本作は、ニーチェを題材に、登場人物が生きる意味を問いかけます。きっと、著者も、本作の登場人物と同じように、生きる意味を自らに問いかけたのでしょう。著者の思いが込められた作品は、否応なしに、読者の心を惹きつけます。人の感性は、いろいろです。ある作品を読んで面白いと思う人もいれば、つまらないと思う人もいるでしょう。しかし、感性の違いはあっても、凄い作品を読めば、凄さは伝わります。本作は、凄い作品です。なので、感性の合わない人でも、読めば凄さがわかります。そして、感性の合う人が読めば、とてつもなく面白い作品だと思うでしょう。なお、本作は、ニーチェを知らなくとも楽しめます。(Aさん)

本編

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エッセイなど

 

初心者向け面白い小説を書くための小説技法

読まれる小説、面白い小説を書くためのちょっとしたヒントやテクニックを伝える初心者必見のエッセイ集です。

 

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初心者のための小説投稿サイト攻略エッセイ

投稿した小説がさっぱり読まれないと嘆いている方々へ、小説投稿サイトで読まれるためのヒントや向き合い方など、カクヨムでの実体験をもとにした初心者必見のエッセイ集です。

 

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心に残る言葉

人生に大きな影響を与えた、どうしても忘れられない本、心に響く言葉、心に残る言葉を古今の名作の中から紹介していきます。

 

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社会に対して好き勝手に放言します

今の社会はちょっとおかしいよってことを好き勝手に放言します。そりゃ違うだろと思う方もいるかもしれませんが、僕個人の心の叫びだということで、ご容赦願います。

 

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【聖書世界をモチーフにしたダークファンタジー小説】『リバイアサン 第二部』(七十七)双子

 メキドの教会は、多くの人で賑わっていた。なんでも、今日は神を称える日だということで、リュウがこの教会の世話になって以来、最も多くの人々が教会を訪れていた。

 リュウは広場に備え付けられている椅子に座って遠くからその様子をみていたが、どうやらフィリップ神父の説教が終わったと見えて、人々がぞろぞろと教会から出てきた。リオラとレインハルトの姿も見えた。その後ろにはたくさんの人に囲まれて挨拶を交わすフィリップ神父の姿もあったが、神父の隣には、もう一人かなり老齢と見える男がいて、人々はその男に対しても挨拶を交わしているようであった。

 リオラとレインハルトたちはリュウが椅子に座っているのを見つけると、こちらに向かって走ってきた。

「リュウさん、フィリップ神父の説教はすごくよかったですよ。僕、あんなに分かりやすい説教は初めて聞きました」

 リュウのもとにたどり着いたレインハルトが、少年らしい興奮を讃えて言った。

「レオンの言うとおりよ、リュウ。あなたもいつまでも片意地はってないで、話をきけばいいのよ。そうすれば、神様がいつも私たちの周りにいらっしゃって、私たちを守ってくださることがすぐに分かるのに」リオラもリュウを叱るように言った。

「俺には、俺の考えってもんがあるんだよ。神がどんなやろうで、何を考えているかは絶対暴いてやるが、それは俺のやり方でやらせてもらう――ところでそんなことより、フィリップ神父と一緒にいるあの男は誰だ?」

 リュウはそう言うと、リュウのもとに向かってくるフィリップ神父ともう一人の男を見つめた。その男は、どうやら目が見えないようで、杖をたよりにフィリップ神父に腕を抱きかかえながら、ゆっくりこちらに向かっていた。

「あの方は、アンドレ神父といって、フィリップ神父の前のこの教会の神父様なんだって。最近あまり体調が思わしくないそうなんだけど、今日は神の祝祭日ということで教会にわざわざいらっしゃって、それを見つけたフィリップ神父がわけを話して、少しだけお話しさせてもらうことになったの」

 リオラの言葉を受けて、リュウは改めてその男を眺めたが、顔には深い皺が走り、かなりの年月を生きてきた老人のようであった。

 フィリップ神父はアンドレ神父に語り掛けながら、決して急がせることなく、ゆっくり歩いてきたが、ようやくリュウたちのところまで来ると、リュウに向かってアンドレ神父を紹介した。

「リュウさん、この方はアンドレ神父です。私の前任者で、あなたが生まれたころ、この教会の神父だった方です。この方なら、あなたが知りたいことを知っているかもしれません」

 フィリップ神父はそう言うと、アンドレ神父をリュウが座っていたベンチに座らせた。

「アンドレ神父、今、あなたの目の前にいる方が、さきほど話した若者です。今年十六歳になるのですが、幼少の頃の記憶がないそうなのです。ただ唯一、メキドという言葉を漏らしたことがあるということなんだそうです」

 アンドレ神父はその言葉にうんうんと頷くと、見えないリュウに向かって、言葉を掛けた。

「あなたのお名前はなんというのですか」

「リュウ……リュウといいます」

「リュウ……十六年前……まさか……」

 アンドレ神父は急にふるふると震え出し、そして、震える手をリュウの方に伸ばしてきた。リュウは瞬間思い迷ったが、その手を握り返した。

「……リュウ、あなたなのか、あの赤子だった子はあなたなのか……」

 アンドレ神父はリュウの手をしっかりと握ると、心に秘めるものを吐露するように言った。

「アンドレ神父、何か思い当たることがあるんですか?」

 フィリップ神父が脇から声を掛けた。アンドレ神父は震える顔で頷き、まるで目の前のリュウが見えているかのようにリュウの手を固く握ったまま、リュウの顔をまっすぐに見つめてた。

「……まさか、あなたが再び私の前に現れようとは……そして、こんなにも大きく成長していようとは……神よ、奇妙な縁によって生まれたこの子を、こんなに立派に成長させてくださり、感謝いたします……」

 アンドレ神父はそこまで言うと、いったん言葉を切り、神に感謝を捧げるかのように深く目を閉じた。だが、再び目を開けると、今度は厳しい顔つきで、リュウの方を見つめた。

「リュウよ、これから話すことはあなたにとって辛いことかもしれない。あなたの人生を左右することになるかもしれない。それでもあなたはそれを知りたいと思いますか」

「……俺は自分の過去をしらねばなりません。それは私を我が子のように育てくれた人との約束であり、自分が歩む道を定めるためにどうして必要なことなんです。覚悟はできています。どうか、あなたの知っていることを全て教えてください」

 そう答えるリュウの顔には、逡巡や戸惑いの念は一切なかった。そこには強い覚悟と自分自身を知りたいという純粋な思いだけがあった。

「あなたが、こうして老い先短い私の前に現れたのも神のご遺志なのでしょう。ならばこれ以上なにも言うことはありません。あなたに伝えましょう、あなたの生まれたそのわけと真実を」

 アンドレ神父はそう言うと、かすかに目を閉じて、訥々と語り始めた。

 

「――ちょうど、十六年前、この街に恐るべき殺人鬼が現れました。その殺人鬼はモロクと言う男で、傍目にはごく普通の男に見えました。この教会も幾度か訪れ、私も何度か話をしたことさえあったのです……私は、この男の中に潜む悪を見抜くことができませんでした、もし、もっと早くこの男が抱える闇を分かってあげられたら、あんなに恐ろしいことにならなかったかもしれません。私の目がこんなにも弱ってしまったのは、私がいかに盲目であったかを神がお叱りになったからかもしれません……すいません、話がそれてしまいました。いずれこの男はごく普通の男として、この街で暮らしていたのです。ところが、この男の心は常に殺人への衝動に駆られていたのです。そして、この街で一件、二件と犯人不明の殺人が起こるようになり、その間隔も次第に短くなっていきました。被害者には何の接点もなく、人通りのないところで、ナイフで心臓を一突きという手口で、物証も乏しく、警察は手がかりをつかむことさえできませんでした。そうしたことに図に乗ったのか、モロクは殺人現場に一切れの紙を残すようになりました。その紙にはただ一言『獣』という字が書きこまれていました……モロクが何を思って『獣』という字を書いたのかは分かりません。ただ、今私が思うには、人の心には獣が棲んでいる。それが誰であったとしても、わたしや、あなたであってさえも……そんな叫びが心の中で荒れ狂い、その叫びを誰かに知って欲しいと思ったのかもしれません……」

 恐ろしい話だった。リオラもレインハルトもフィリップ神父もごくりともせず、その言葉を聞いていた。リュウも何も言わず黙って聞いていた。だがアンドレ神父のしゃべる話は、リュウの心を熱くさせていた。その熱がリュウの手を通じて、アンドレ神父に伝わっていた。アンドレ神父はリュウという男の体に流れる心の熱さを感じながら話をつづけた。

「――街は恐慌状態になりました。戒厳令がしかれ、出歩くものは一人もいなくなりました。誰もが疑心暗鬼になり、身を顰めるようにして過ごしていました……そして、あの日を迎えたのです。人を殺すことができなくなったモロクはついに精神に異常をきたし、ナイフを持って家を飛び出しました。そして隣家に押し入って、無差別に人を殺しまくったのです。結局、十六人が犠牲になりました……モロクは最後の一人を殺すと、そのまま街から飛び出していきました。あなたも既にご存じの通りこの街は国境の街と言っても、辺境の地ですから、城壁などは何もなく、いわばどこからでも入り込めるし、どこからでも逃げることができます。警官隊が着たころには、モロクはすでに逃げ出した後でした。捜索隊が組織され、辺り一帯を隈なく探し回りましたが、結局モロクを見つけることはできませんでした。ところがある日のことです。この街に住むナオミという女が、ふらふらと帰ってきました。このナオミという女はいわば痴愚で、満足にしゃべることもできないのですが、私はこの女を哀れに思っていて、常日頃から、なにくれとなく世話をしていました。そんなこともあってかナオミは私のところにやってきたのです。ナオミは衣服がはだけ、明らかに誰かに凌辱された跡がありました。私はナオミに何があったんだと聞きました。するとナオミは、モロク、モロクと言うのです……予想していたとは言え、その言葉を聞いたとき、私は大きな衝撃を受けました。ナオミはそれだけ言うと、疲れ切ったように、寝入ってしまいました……そして、数か月後、明らかにナオミの腹が大きくなっているのに皆が気づきました。同時にナオミの腹の子どもの親はモロクに違いないという噂が広まってしまいました。街の人の中には、今のうちに殺してしまえというものさえいました。殺人鬼と痴愚の間に生まれてくる子供です。一体どんな子がうまれてくるでしょう。モロクに殺された人々の関係者も多くいました。人々が怒りや不安に駆られたのもやむをえなかったのです。ですが私は人々に言いました。生まれてくる子供に罪はないのだと、そして生まれてくる子供はこの教会で引き取り、責任をもって育てるともいいました。それで人々はようやく納得してくれました。そして、ある晩、ナオミは子供を産んだのです。産婆が生まれてきた子供を私に見せにきました。私の心に不安がなかったと言えば噓になります。だから、生まれてきた赤子が五体満足で、普通の可愛らしい赤子であることを見て、心の底からほっとしたものです。ですが、いささかびっくりしたこともありました。ナオミが産んだ子、なんとそれは双子だったのです」

 双子――思いもかけぬその言葉を聞いて、リオラもレインハルトもフィリップ神父も驚いたが、一番衝撃を受けたのはリュウだった。

 リュウがいつも見る夢。荒野の中をたった一人で歩くリュウ、だがどこからか泣き声が聞こえてきた。一体誰の泣き声なのか、もしかして自分が泣いているのかもしれないとも考えた。一人で歩いていていたが、いつも誰かが傍にいるような気もしていた。それは一体誰なのか、それはリュウとともに生まれたもう一人の子だったのだろうか……
 そんな思いがリュウの脳裏を過ったが、その想いを振り払うと、再びアンドレ神父の話に集中した。

「――双子であっても、私にとっては可愛い子どもに過ぎませんでした。私は、その子どもたちを育て始めました。ナオミもそれが自分の我が子であることは理解しているようで、幸せそうな顔でお乳をあげていました。私は、その子たちに名を授けることにしました。神がその子たちを守ってくださるよう祈りを込めて、最初に出てきた子にはリュウと、後から出てきた子にはロイと名付けました。ナオミもそのことを分かったのか、リュウ、ロイと呼んで可愛がっていたのです――それから、三年が経ちました。二人の赤子はすくすくと成長していきました。どちらも男の子らしく、頭をくつけて遊んでいたと思ったら、いきなり喧嘩をし始めたり、この広場を走り回って、それはそれは本当に賑やかな日々でした」

 アンドレ神父はそう言い、初めて視線を広場の方に向けました。その視線を追うように、リュウたちも広場を見た。教会の前にある広場、その真ん中には芝が張った箇所があり、今まさに子どもたちが戯れて遊んでいた。かつて、あの子たちと同じようにリュウともう一人の子が遊んでいた。皆がその想いを抱いて感慨深そうに子どもたちを眺めた。アンドレ神父は顔をリュウの方に戻すと、ふっとため息をついた。

「――あの日々が、私にとって一番幸せな時だったのかもしれません。あの、なんでもないようなごく当たり前の日々が、私はそれが永遠に続くような気さえしました……だが、やはり時は動いていくのでした……リュウとロイが生まれてから三年と幾日が過ぎたある夜、ナオミとリュウとロイは忽然と教会から姿を消しました……私は気が狂ったようにナオミたちを探し回りました。住民にも手伝ってもらって、近隣の山々を探し回りました。だが、結局、ナオミたちは二度とここには戻ってきませんでした。私は魂が抜けたようになり、教会の務めさえ疎かになるようになりました。そして、ついには退任願いをだし、この教会の神父であることをやめ、一人ひっそりと暮らすようになったのです……」

 アンドレ神父は全てを語り尽くしたことを示すように、リュウの手を放した。それはあまりに辛い過去であった。十六歳の少年にはあまりに酷な話であった。リュウは殺人鬼の父と痴愚の母の間に生まれた子であったこと。生まれたのは双子で、その子たちはリュウとロイと名付けられたこと。そして、彼らはナオミとともに再び、どこかに消え失せてしまったこと。

 フィリップ神父はリュウに語るべき言葉が見つからなかった。リオラは、労わるようにリュウの肩に手を置いた。すると、リュウは再びアンドレ神父の手を握った。

「アンドレ神父、事実を話していただきありがとうございます。そして、俺と俺の母、そして俺の兄弟を守っていただき、ありがとうございます。愛情をもって接していただきありがとうございます……俺は、これまで自分はたった一人、孤独な存在で誰も自分のことなど構っちゃくれないと思っていました。でも、それは大きな間違いでした。俺は本当に多くの人たちに守られて生きてきたんだと知るようになりました。あなたもまた、俺のために、自分の人生の一部を捧げてくれました。そのことに本当に感謝します」

 リュウの言葉を聞いていたアンドレ神父の肩が震えていた。見えない目から涙がこぼれていた。

「リュウ、私は自分が恥ずかしい……私はあなたたちが自分を去った後、自分の人生はなんの意味があったんだろうとひどく無力感に襲われた。神はいったい何をお考えなんだろうとその御心を疑ってしまった……だが、ちゃんと意味があったのだ、全てはあたなが成長するために必要だとお考えになった結果だったのだ……リュウ、リュウよ、私の方こそ、ありがとう、今日まで生き永らえてきたが、最後の最後にあなたは私に私が生きた意味を教えてくれた。本当に、ありがとう……」

 アンドレ神父は添えられたリュウの手をもう一度強く握り返した。その手からは、さきほどはなかったほんのりとした暖かさがあった。その暖かさがリュウの体に染み入っていた。

 

 

 

 

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