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【笑えるコメディ短編小説】『文学におけるエロ表現の追求』

エロを題材にしたコミカル短編小説。読者の想像を書きたてるため、あえて、全て会話文だけで構成しています。バカバカしい内容ですが、くすっと笑えて、最後は意外なオチを用意していますので、暇つぶしの余興としてご笑納ください。

『文学におけるエロ表現の追求(おわり)』

「……夢を見ていた気がする。長い夢を……」「どうしたんです」「ああ、白鳥君、君も起きたか」「なにをいってるんです、そんな昔の名字を言って」「……そうか……そうだったな……さやか、お前はもう僕の妻だったな」「それも、もう50年も前のことですよ」「お前も…

『文学におけるエロ表現の追求(十五)』

「……博士、博士」「……おっ、白鳥君、あがってきてたんだね」「ごめんなさい、時間かけちゃって……気分を害されたんじゃ……」「そんなことないよ。少し昔のことを思いだしていたんだ……そんなことより、バスタオルを巻きつけたその姿……白鳥君、奇麗だよ……さあ、…

『文学におけるエロ表現の追求(十四)』

「……初めて、SEXをしたときのことは今でも鮮明に覚えている。世界がひっくり返るような体験だった。私は、それを赤裸々に綴った。そう、確かにあの作品のとおりだった…… ――大学に入り、ようやく俺はSEXを知った。 儀礼的なデートを重ねて、うまくアパートに…

『文学におけるエロ表現の追求(十三)』

「白鳥君……」「……こうして、君を抱きしめているだけで、僕は例えようもなく幸せだよ」「うれしい……私も幸せです」「白鳥君、僕の胸に手をあててごらんーーほら、僕の心臓の鼓動が聞こえるかい?」「はい、博士の心臓が、とくんとくんと鳴っているのが私に伝…

『文学におけるエロ表現の追求(十二)』

「……白鳥君、なんて、君は柔らかいんだ。それに、石鹸のすごくいい香りがする」「……博士」「僕は、確かにエロだ。だが初めて、エロではない何かが心の中から溢れ出るのを感じるんだ――君が、いなくなってしまったとき、私は自分の心が張り裂けそうだった。君…

『文学におけるエロ表現の追求(十一)』

「着いたよ」「うわ~! なんか、小さいコテージがたくさんあって、小さな町みたいですね。あっ、でも、車あります。結構、埋まっているんですね~」「こんな真昼間からラブホテルを使っている連中は、まあほとんど、イケナイ関係の男女たちだろうね。おそら…

『文学におけるエロ表現の追求(十)』

「……あの角の男だ」「博士、怖い!」「大丈夫だ! 僕がいる……おっと、こっちの角にも男がいて、君を見ている。どうやら、このシマは、君の放つエロフェロモンの影響で彼らの正常値エロをはるかに超えてしまったようだ。ここにいるのは危険なようだ。さっさと…

『文学におけるエロ表現の追求(九)』

「この暖簾を見たまえ。ビデオコーナーの一角に暖簾がついたコーナーがあるんだぞ。こんなものを見たら、子どもたちは興味津々だよ。彼らからすれば、まるで秘密基地だ――いや、ある意味では大人にとっても秘密基地といえるのかもな――さあ、入ろうじゃないか…

『文学におけるエロ表現の追求(八)』

「……人妻ですか?」「そうだよ、人妻だよ、人妻!」「でも博士、これってエロいですかね、普通の単語のような気がするんですが?」「白鳥君、ここが人間の恐ろしいところだ。いつも聞いていると、それがさも当たり前のようになってしまう。まず考えてみたま…

『文学におけるエロ表現の追求(七)』

「さあ、今日も研究を始めようか」「はい! 博士、今日は、どんなエロを講義されるんですか」「白鳥君、やる気が漲ってるね――ミニスカートの丈も1センチほど短くしたんじゃないのかい、もはや対面している僕には、まぶし過ぎて見れんよ」「そんなこと言って…

『文学におけるエロ表現の追求(六)』

「夢か……今まで白鳥君としゃべっていたと思ったが、やはり夢だったか……白鳥君、君はもう戻ってこないのか……君がいなければ、いくら【創作論・評論】ランキング一位になったところで、うれしくもなんともない。私はいつしか君に惹かれていたみたいだ。君のエ…

『文学におけるエロ表現の追求(五)』

「おはようございます!」「おはよう――白鳥君! きみ、その姿……きみは完全に私の好みを理解したようだね――ダークブラウンのミニスカートに白いタートルネックのセーター。細すぎず太すぎない足をこの上なくセクシーに見せるパンストを履いて……白鳥君、グンバ…

『文学におけるエロ表現の追求(四)』

「白鳥君、ここではっきりさせておこうじゃないか」」「えっ、いきなりなんですか?」「実は、君がカクヨムに投稿してくれているおかげで私たちの共同研究が広く世に知られ、多くの人が読んでくれているようなんだ」「それは、いいことじゃないですか」「確…

『文学におけるエロ表現の追求(三)』

「着替えてきました…」「白鳥くん、君が選択したのはガーター吊り下げタイプのパンストだろう」「えっ、パソコンを見ているのに、なんでわかるんですか!」「きみ……女性というものは、非常に外見に気を遣うものだろ。それは、極論をすれば、人に見られること…

『文学におけるエロ表現の追求(二)』

昨日からアップしているこの短編ですが、読めばお分かりのように全て会話文のみで構成しています。これは会話文だけで、物語をどの程度コントロールできるか、試してみたいという目的も密かにあったからです。ということで、中身はばかばかしいですが、一応…

『文学におけるエロ表現の追求(一)』

この短編は、かつてカクヨムで活動していた時に書いたコメディ小説です。カクヨムってとこは、あまりにエロいラノベが多いので、逆にエロを笑いのネタにした短編でも書いてみようかとほんの思い付きで書いたものです。ホントくだらない内容ですが、結構、好…

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