「……博士、博士」
「……おっ、白鳥君、あがってきてたんだね」
「ごめんなさい、時間かけちゃって……気分を害されたんじゃ……」
「そんなことないよ。少し昔のことを思いだしていたんだ……そんなことより、バスタオルを巻きつけたその姿……白鳥君、奇麗だよ……さあ、こっちにおいで」
「……はい」
「とっても、いい匂いがするよ。それにしても、君の肌……滑らかで、白く輝いて……美しい……本当に美しい……」
「そんなこと言わないでください。恥ずかしいです……」
「何を恥ずかしがることがあるんだ。そして、その上気したような顔、潤んだような瞳……白鳥君、キスしてもいいかい……」
「……博士」
「……」
「……」
「……」
「とんでもない! こんなの初めてだよ。君の唇のもちもち感、タコの吸盤のように吸い付いてくる」
「もう、変なこと言わないでください……」
「もう一度してもいいかい」
「そんなこと何回も聞かないでください……」
「……」
「……」
「……うっ!」
「……」
「……白鳥くん、君から舌を入れてくるなんて……」
「…………」
「………………」
「………………」
「………………うわっ! 信じられない、なんだいこのキスは、僕の魂も君に全て吸い取られそうだよ……」
「……私、博士の心が全部欲しい……他の女の人との思い出なんて、全部、捨ててほしい。私だけを見てほしいんです」
「……白鳥君、正直に言おう。僕は、これまで本当に女性を愛したことがないんだと思う。女性をSEXの対象としか考えてこなかった。どんなに好きだと思っても、SEXが終わると、その女性に対する愛情がいつも冷めてしまうんだよ。だから、僕は不安で一杯なんだ。僕は君だけは失いたくない」
「博士、私も不安です。博士が私とエッチしたら、私のこと嫌いになるんじゃないかって……そんなこと考える、怖くて、怖くて……」
「白鳥君、僕は君を抱きたい。エッチなことをしたい。それはそのとおりだ。だが、今日はそれ以上に、僕は君に嫌われたくない。だから、今日こそ、僕は自分のためじゃなく、君のためにSEXしようと思うんだ」
「……私も、博士のために……博士がずっと私を好きだって言ってくれるように……」
「もう、そんなことは言わなくていいよ。さあ、白鳥君、君の裸を見せてくれ」
「……はい」
「……なんて美しいんだ……」
「……博士」