アマチュア作家の成り上がり執筆録

素人作家がどこまで高みに昇ることができるのか

デジタル時代の作家の生き方

 欲しいものって、手に入るとひどくあっけないことが多い。

 猥褻な喩えで恐縮だが、SEXも知らない頃は妄想がとんでもなかったが、体験してみるとこんなものなんだとひどく冷めた記憶がある。

 作家になるということも同じなんじゃないかと思ったりする。

 作家という言葉に何かものすごいステータスを感じるが、いざ蓋を開けてみれば、とにかく売れる本を書き続けなければすぐにでもお払い箱の世界。一冊、本を世に出したからといって、手に入るのは雀の涙ほどの印税。

 作家になれると知って、いったいどれだけの人が有頂天になり、うちでは出せませんと言われ、どれだけの人が挫折を感じながら消え去っていったのだろう。

 極端な話、こういうブログで文章や記事を書いて、自分の生計の足しにしている人の方が、よほどまともで身の丈にあったやり方だと思う。

 どうしても紙の本にこだわりたいというなら、現代はそういう需要に答える出版の仕方もある。

 今はがむしゃらに書くことだけじゃなくて、もう少し先のことも考えながら書いている。

 デジタル、メディアミックス、セルフブランディング、タイミング。そういうものを組み合わせて、自分の物語を世に出したいと思っている。時代が求めるものとのベストミックスで、自分の物語の価値を最大化したいと思っている。

 僕は好きだから書く。だけど書いたものは自分の宝であり、分身でもある。 それをどう生かすか。
 僕はバーゲンセールのように簡単に自分の物語を叩き売るようなことはしたくない。

TOP