アマチュア作家の成り上がり執筆録

素人作家がどこまで高みに昇ることができるのか

【カクヨム読まれない】星(★)の意味

 前回は何人か気の合う仲間を作ろうという話をしました。
 でも、じゃいったい何人作ればいいんだという人がいるかもしれません。

 僕はこう答えます。そんな人が一人でもいればそれで十分だと。
 もっと、はっきり言います。一人作るだけでも本当に大変なんですよと。

 数を増やすことに目がいってるとしたら、あなたの目的はもう変わっています。それは、自分に都合の良い人を増やしたいというだけになっています。
 そんなのは相手に絶対に伝わります。誰だって、そんな人と深い付き合いをしたいとは思わないでしょう。
 でも、一人でもそういう人ができたとしたら、不思議ですけど、また一人、また一人となぜか自然に増えていくんです。
 それは実社会と同じです。おそらくそうやって、人という生き物は同じ思いを持ったところに、心地いいところに集まっていくんだと思います。

 でも、数人くらいじゃ星(★)をもらえてもたかが知れてるんじゃないと言うかもしれません。そしたら、こう答えます。
 星(★)が10も超えれば、それで十分じゃないですかと。
 そのくらいの星(★)があれば、必ず何日かは注目の作品にピックアップされます。そうすれば必ず他の人の眼にとまります。そこから先は作品次第なんです。
 良い作品であればもっと星(★)が増えるかもしれません。増えなかったとしたら、それは読者の心に刺さる作品じゃなかったんだと思えばいい。

 僕も昔は星(★)が欲しくて欲しくてしょうがありませんでした。星(★)の数が10を超えると、なんとか20に、20をこえればなんとか30に、30を超えれば50に、50を超えれば100にと。
 今では皆さんのおかげもあって、なんだかんだ僕が書いたものはほとんど100を超えてしまいました。
 でもそれで何か違う世界が広がったかというと、そんなことは全くありません。

 星(★)の数が100を超えても200を超えても300に至っても、何にも変わりません。4桁になれば書籍化の打診が来るんじゃないと思うかもしれませんが、4桁なんて、既に書籍化している方とか、何か特別な要素を持っている方が到達できるラインであって、カクヨムで普通に書いてるだけの人には縁がありません。
 それに前も言った通り、書籍化を目指したいなら、コンテストに出した方がよっぽど確実で分かりやすいと思います。つまり僕が言いたいのは、星(★)なんて、10も超えればカクヨム的にはもう十分、本屋で例えれば、本棚に並んでいる状態なんですよと。

 加えて言うと、この僕がカクヨムを始めてからこの9か月の間、カクヨムで実施した読者選考じゃない、普通のコンテストもいくつかありましたが、最終選考に選ばれた作品の中には、星(★)が一桁のものもざらにありました。
 つまり、それで十分と言うことなんです。

 ということで星(★)の数なんて大した意味なんてないんです。
 僕の言うことがイマイチ信じられないと言うんなら、どれでもいいから、星(★)が5百とか千とか超える作品を見てみてください。
 おそらく、なんでこれでこんな星(★)があるのと思う作品の方が多いと思います(僕も結構ひどいこといってるなあ)

 でも実際、僕もそういう作品をいくつか読みましたが、僕にはこんなに星(★)がつく理由が理解できませんでした。逆になんでこれで星(★)が一桁なのと思う作品がたくさんありました。僕にはさっぱり意味が分かりませんでした。
 だから、もう理解しないことにしたんです。
 だから、そんな意味不明なことに一喜一憂するのなんてやめて、今は、いい作品を書くことだけに集中してます。

 どうですか、少しは星(★)の呪縛から逃れられましたか? 
 えっ、やっぱり、星(★)が欲しい……まあ、そりゃそうですよね。そんな簡単にその欲望を捨てられたら、苦労はないですよね。ものを書く人は、みんな見られたい、評価されたいって欲望を心の奥に潜めていますからね。
 でも、その欲望に振り回され過ぎると、とんでもないところに行ってしまいますよ……そんなことにならないように、祈っております。

 

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※ このエッセイは、かつて僕がカクヨムという投稿サイトで活動して際に書いたものを掲載していますので、現在の実態とそぐわないことがあるかもしれませんが、その点についてはご容赦ください。

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