さて、お前の体験談はよく分かった。それよりも最初はどうしたらいいんだという人がいるかもしれません。
それに対する答えは、あなたがカクヨムで何を求めているかによります。
もしあなたが作家を目指している、とにかく書籍化したいんだというなら、実績のあるな〇うでも、カクヨムでも、エ〇ブリスタでも、とにかく公募があるサイトに登録して、応募機会を増やすべきでしょう。
ただし、読者選考があるものはお勧めしません。
読者選考が絡めば、作品の出来以外の争いに巻き込まれ、余計な精神力を使うことになります。それは決してあなたにとってプラスにはなりません。
もしあなたが、とにかく書ければいい。自分の思いをぶちまけたいだけなんだというなら、何も考えず執筆だけに集中すればいいと思います。
カクヨムは読まれないと言われますが、ユーザーの数は結構います。その中には、あなたの作品に興味を持つ人がいるかもしれません。
何もしなくても、面白ければそれなりに人はつくし、そもそも自分の書きたいものだけ書ければいいんだというのであれば、あなたはそれで満足でしょう。それ以上のことを望むのは欲張りすぎです。
もしあなたが、僕のようにそこそこ読まれたい、気の合う仲間と一緒にカクヨムを楽しみたいというのであれば、何はともあれ、気の合う仲間を何人か見つけることが肝要です。
僕の体験上、いくつかお勧めの方法があります。
その一つは、まず僕のように先行していくつか作品を並べておくと言うことです。
できれば短編がいいでしょう。
投稿する頻度は先に話しましたが、ある程度計画的にした方がいいでしょう。一話物の短編ならそんなことは関係ないですが。
そしてもし、ハートや星(★)をくれる人がいたら、その人のプロフィールを覗いてみてください。
その人がどんな作品を書いているのか、どんな経歴なのか。
僕が思うに、既に星(★)を何十、何百ともらっている、または自分の書きたいジャンルと違うジャンルを主に書かれている人であれば、その人と親密な付き合いをするのは難しいかなと思います。
逆に、自分と状況が近い人であれば、とりあえずその人の作品を読んでみましょう。合わなければそのまま去ればいい。でももし共感できるんであれば、ハートマークを付けて、コメントを送ってみてください。
きっと、相手から返事が来ると思います。
カクヨムのコメント機能は非常に優れていると思います。
何度もやりとりできないようになっているのです。自分がコメントしたら、相手がコメントして終わり。つまり、いつまでもコメントし合うことができないのです。
合う人もいれば、合わない人もいます。イラっとするコメントする人がいたとしても、「コメントありがとうございます」と一言コメント返せば、それで終わりです。もし、もっと話したいなと思ったら、今度はどちらかが再びどこかでコメントしなくてはいけないのです。その積み重ねが交流へとつながっていくでしょう。
あと、意外と盲点ですが、新作コーナーがあります。そこで探すのもいいです。新作コーナーの3,4割は始めたばかりの初心者です。やはり同じ環境の人の方が同じ悩みを持っています。そういうところから探すのもいいと思います。
もう一つ、僕がおすすめするのがエッセイを書くことです。例えば、このエッセイ、意外と今まで一度も僕の作品を読んだことがない方も読んでくれているようですが、エッセイはそういう意味でとっつきやすいし、自分の考えを素直に出しやすい。
結局、人はまずその人がどういう人かを知りたくなるものだと思います。
そこで共感できる人だと分かれば、その人の作品も読んでみようかとなると思います。ただし、エッセイにもいろいろなエッセイがあります。友達を増やしたいというのであれば、雑多なその日の出来事を羅列するようなエッセイはやめた方がいいでしょう。そもそも、あなたを知らないのだから、そんな人の日常など別に興味もないでしょう。(ある程度、フォロワーがついている人であればいいですよ。そういう人は、既に読まれる基盤をもっていますので)
それよりも何かあるテーマにこだわったエッセイがいいと思います。なんだっていいんです。そうですね、例えばカップラーメンにものすごく詳しくて、あれは美味いとかを論ずるみたいなものとか、アニメの声優が大好きで、この声優ならあのアニメが最高だったとか、そんな物凄くマニアックな方が良いでしょう。
そういうマニアックな作品には必ずあなたの本当の声が文章に現れてきます。
その声が人を惹きつけるのです。薄っぺらな言葉を連ねた文章よりも、そういう熱い言葉が綴られた文章が、人の心を捉えるのです。
加えて、カクヨムにいるたくさんの人の中にはきっとあなたと同じ趣味や嗜好を持つ人がいるでしょう。そういう人であれば必ずあなたのエッセイに興味を寄せるでしょう。そこで出会った人は、もしかしたら、実社会の友達よりも話があう人になるのかもしれません。
まあ、そんなことで今日のまとめは、気の合う仲間を何人か見つけてみてはということです。その仲間は、きっと、あなたの応援団になってくれるでしょう。もちろん、あなたもその人の応援団にもなっているのでしょう。
そういうことを繰り返すことによって、ようやくあなたはカクヨムという広大な海の中で、身を寄せることができるボートを見つけることができるのです。
※ このエッセイは、かつて僕がカクヨムという投稿サイトで活動して際に書いたものを掲載していますので、現在の実態とそぐわないことがあるかもしれませんが、その点についてはご容赦ください。