一般文芸書いている人がカクヨムで読まれたいというなら、まあ、これに尽きるでしょう。
その前に、一つ大事なことを言っておきます。
いい作品を書けば読んでくれるだろうなどという甘い幻想は捨てなさい。
カクヨムでは良い作品を書いたところで基盤がなければ全く読まれません。
唯一カクヨムで何もしなくても読まれる可能性があるのは、エロラブコメと妄想系異世界ものだけです。つまり妄想好きな中高生のハートをがっちり掴んだ作品だけがガンガン読まれます。だって、そういう人がユーザーの圧倒的多数を占めているんだから。
じゃあ、一般文芸作家が読まれるためにはどうすればいいか。
同じく読んで欲しいと思ってる作者同士が仲間になるしかないですよね。
カクヨムでは星(★)が全てです。星(★)がなければトップページに掲載される「注目の作品」にも載らず、ランキングも上位に行けません。
一般文芸作品を読んでくれる貴重な読者であってさえも、この「注目の作品」やランキングでしか作品を判断できないのです。逆に、「注目の作品」に載ればそれなりに反応はあります。少なくても表紙ぐらいはみてもらえる。
そこから先は、作品の魅力次第。
面白いタイトル、面白いキャッチ、面白いあらすじを書ければ一話目を読んでくれるかもしれません。一話目が面白ければ二話目も読んでくれるかもしれません。フォローしてくれるかもしれません。
つまり注目の作品に載ってはじめて自分の作品を他の人にPRできる状態になるんです。ようやく本屋の棚に置いてもらえたってことなんです。
だから仲間が必要なんです。
で、仲間を作る方法ですが、これはもう自分がしてほしいことを相手にする。それに尽きます。
相手の作品を読む。応援する。コメントする。星(★)をつける。レビューを書く。そういうことです。
ですが、ここで注意が必要です。
その相手は同じことを自分に返してくれる人かどうかという見極めです。
僕の感覚では、まず自分の作品に応援ボタンをつけてくれる人は少なくてもあなたに興味をもっているんだから、そういう人たちには積極的にアクションすべきだと思います。
そう言う人が誰もいない?
であれば、自主企画に参加しなさい。自主企画では読み合いしましょうとか新人さん限定でお互い頑張りましょうとか、そういうのがたくさんあります。そういうところに参加すれば、同じ目的をもった人と仲良くなれるでしょう。
あと意外と大事なのは、その人のプロフィールを見て、どれだけレビューしているか見ることです。2年3年とカクヨムで書いているのに、レビューを一度もしないという人もざらにいます。そう言う人はあなたが欲する仲間には向いていません。そう言う人の作品を読んで星(★)をつけても、その人はあなたの作品を読むことはしないでしょう。
こういうことを書けば、よし手あたり次第仲間を増やそうと思うかもしれません。
まあ、それもいいでしょう。実際にそうやってる人もいますし。
でも、その前に少し考えてくださいね。
増やせば増やすほど、あなたはその人たちに対して反応しなければならないんです。Aさんが新作書いた。Bさんが更新したと言った具合です。
あなたはそれをどうします。フォローするなら、読まなきゃいけないですよね。読むの面倒くさいというなら、ただ星(★)だけつけます? でも、それはどこのタイミングでつけるんですか。最初につけて、あとは見もしないんですか。そういうのが100人も200人も増えたら、あなたはどうします。
はっきり言って、そういう方向に進むとカクヨムに参加した一番大事な目的、「書く」ということに支障をきたしてきます。
付き合いの方にだけ時間を取られて、書く時間がなくなってきます。
加えて、読みもしないのに星(★)だけつけてると、だんだんと相手はあなたの魂胆を分かってきます。
ああこいつは星(★)だけ欲しいから俺とつながってんだ。だったら俺もそういう付き合いしよう。
そうして、相手はあなたと同じことをしてくるでしょう。
星(★)が二桁、三桁もあるのに、PVがなくなる。
そう言う作品もたまにありますが、あなたはそういう状態に耐えられます?
そうして結局耐えきれずカクヨムからドロップアウトしていく。
ああまた、一人消えたかって感じです。
仲間作るなら、とりあえず10人くらいにしておきなさい。
まず候補となる人の作品はしっかり読んで、この人面白いな、自分と合うなと思ったら、アクションしましょう。
そうこうしているうちに、新しい出会いが生まれてきます。
そうして少しづつ増やしていくことをお勧めします。
でも、仲間であっても合わない作品は、読まない選択をすることも大事なことです。
そういうことを続けていくと、あなたには個性が生まれてきます。
相手もあなたの嗜好が分かるようになるでしょう。
そうして互いのことをもっとよく分かるようになるでしょう。
現実だって同じことでしょう。
そうやって友達増やしていくんです。
さあ、頑張ってカクヨムの大海の中で仲間を探してみてください。
あなたと波長が合う人がきっと見つかります。
そうすれば、カクヨムで書くことがもっと楽しくなると思いますよ。
※ このエッセイは、かつて僕がカクヨムという投稿サイトで活動していた際に書いたものを掲載していますので、現在の実態とそぐわないことがあるかもしれませんが、その点についてはご容赦ください。