アマチュア作家の面白い小説ブログ

素人作家がどこまで面白い小説を書くことができるか

【カクヨム】短編を書け

 カクヨムを始めた直後は継続的に投稿した方がいいと以前に書いたと思うが、ストックがないならとにかく書くしかない。

 ここで一つ忠告だが、いきなり長編を書くのはやめた方がいい。
 長編は大変なエネルギーを要求されるし、読まれないときの心的ダメージは計り知れない。幸い僕はある程度読者を確保してから長編を書き始めたので、今連載中の長編はどれもフォローしてくれる人が結構いるが、これがフォロワー数0になって、PVまで0になったらさすがに心が折れると思う。小説なんて二度と書くかという気にすらなってしまうかもしれない。

 そういうリスクがあるので、最初はとにかく短編を書くべきだ。
 その際には同題異話ということで、あるテーマを決めて一緒に書きませんか的な自主企画を立ち上げている方がいるようだから、そういうのに参加してもいいと思う。またはカクヨムで頻繁に開催している短編メインのコンテストに合わせて書いてもいいと思う。

 こんなことを勧める理由だが、短編を書けと言ったって大抵の人はいったい何を書いたらいいだろうと考えてしまうだろうと思うからだ。
 だったら最初からテーマがあった方が書きやすいだろうし、企画ものならそれに参加してる人たちと知り合える機会も増えるし、自分と相手の作品との比較がしやすい。
 上手い人の作品を読めば創作の参考にもなるだろうし、今後の励みにもなるだろう。

 で、面白い短編を書く上での大事な秘訣の一つはオチだと思う。
 オチとはなんだという人は、以前オチについて語った記事があるので詳しくはそこを見て欲しいが、言い換えれば漫才のオチと考えてもいいし、意外性と言いかえてもいい。

 

bunchiku.com

 

 オチがある短編とない短編では読んだ後の読了感がまるで違う。
 例えばホラーだったら、会話している相手が実は幽霊だったとかというのがあるが、まあ、そんなのもオチだ。
 『猿の惑星』というSFでは、ラストで海岸に自由の女神像が埋まった姿が映され、ここは銀河の果ての惑星ではなく、変わり果てた未来の地球だったんだというのがあるが、あれも壮大なオチだろう。
 ミステリーだったら、意外な結末こそが物語の評価に直結するのは誰だって分かる。
 だから面白い短編を書きたいというならオチをしっかり考えた方がいいと思う。

  もう一つのアドバイスだが、あんまり暗いものはやめた方がいい。
 新作見ていて結構思うのだが、これまさにこの書き手の今の心境なんだろうなと思わせる物凄く暗い作品が結構ある。友達、性、家族、そんなものに悩んでいるんだろうなと思うが、あまりに作者と主人公が重なってくると読んでいて痛々しくて途中でやめてしまう。

 いや、そういうものを書きたいんだっていうなら止めはしない。それも自己表現の一つの形だし、昨今の純文学なんて、そういうものがメインストリームだろうし。
 ただ小説投稿サイトで読まれたいというなら、そういうものははっきりいって好まれないと思う。共感してくれる人がいないとも限らないが、そういう人が数あるカクヨムの作品の中であなたの作品にたどり着くのは相当厳しいと思う。
 ダークエンドは全然ありだが、作者までダークになってはいけないと思う。

 と、いろいろ言ってきたが、面白い短編を書くのは実は意外と難しい。
 でも、出来はともかく書き切りやすい短編は物語を書き上げたという達成感にもつなる。
 そう言う意味ではいけば、物語を完結させることが出来ない人はまだ書き手になっていないとも言える。
 下手でもなんでもいいからとにかく完結させる。そして投稿する。それを繰り返しているうちに仲間も増えて、自分のスキルも上がってくると思う。

 これがカクヨムで学んだ一つの結論です。

 

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※ このエッセイは、かつて僕がカクヨムという投稿サイトで活動していた際に書いたものを掲載していますので、現在の実態とそぐわないことがあるかもしれませんが、その点についてはご容赦ください。

 

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