やまとうたは、人の心を種として、万よろずの言ことの葉とぞなれりける。世の中にある人、ことわざ繁しげきものなれば、心に思ふことを、見るもの聞くものにつけて、言ひ出せるなり。 花に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌を…
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