3月は小説を書いているアマチュア作家にとって、結構大事な月だ。
文藝賞、小説すばる新人賞、すばる文学賞、新潮新人賞、新潮ミステリー大賞、いわゆる大手出版社の新人賞が目白押しだからだ。
僕は個人的に新潮社と集英社さんに興味があるので、まだどちらに出すかは決めてないが、中編程度の小説を書いている。
プロットは既にできており、今のところ原稿用紙100枚くらいまで書いた。おそらく150枚くらいの物語になるかなという感じだ。
個人的にはまずまずかなと思っているが、新人賞は新しさがないと受賞までいかないそうなので、そこがポイントかと思う。
この点はいろいろと思うところがあるが、今日のテーマからはずれるのでいつかまた取り上げたい。
さて、ということで新人賞に出したからといっても倍率は大変なものなので、過度な期待はしない方がいいのだが、それにしても発表の日が迫ってくるに従って期待が膨らんでくるのは僕も平凡な人間なので致し方ない。
ただ、それはある意味で凄く幸せな時間でもある。
ひょっとして、もしかしたら、そんな妄想を膨らませ、終いには賞を取ったら会社に言わなくちゃいけないのかな、などと妙な心配までしてしまう。
人は大人になるに従って、夢を見ることができなくなる。年をとるに従って、熱くなることができなくなる。
仕事やら家庭やら様々なことが肩に載っかかってくるし、自分という人間の実力がなんとなく分かってきて、挑戦することをやめてしまうからだ。
だがこんなにも簡単に夢を見ることができる。
それだけでも僕は物語を書く価値があるんじゃないかと思うくらいだ。
物語を書くことは極端な話、誰でもできる。紙とペン、いや、現代だったらネットとパソコンか、それだけあればすぐにでも始められる。
夢を追える人はいつまでも若々しく、生き生きとした人生を送れると思う。
なによりもたった一度きりの人生、自分だけの人生なんだから好きなことをやるべきだと思う。
僕は一生、夢追い人でありたい。