アマチュア作家の成り上がり執筆録

素人作家がどこまで高みに昇ることができるのか

【小説の書き方について考える】読者層

 皆さんは、どういう方に読んでもらおうとして書いているでしょうか。
 これは意識してない人もいるかもしれませんが、実は、うっすらとは心の中にあるはずだと思うのです。
 女性、男性、学生、中年、エロい人、妄想好きなWeb住民……

 僕が最初想定していたのは若者でした。
 僕が書くのはほとんどが人生ドラマであり、その中で一番言いたいのは、夢や希望を持って欲しい、困難なことであっても挑戦する気概を忘れて欲しくない、生きることはやっぱり素晴らしいんだということをまさに現代の若者たちにぶつけたいと思っているからです。
 
 ただ、カクヨムで書き始めてから感じてきたのは、意外と女性の方が読んでくれているような気がするのです。
 これも旧エッセイの一番最後のエピソードで書いたので、ちょっと紹介します。

 

 僕はカクヨムを始めたとき、僕の作品を読んでくれる人がいるのかなと半信半疑でした。まして、女性は絶対に僕の書く物語なんかには興味持たないだろうなと思っていました。

 哲学だ、真理だって、テーマも堅苦しいし、流行の文体でもないし、長いし……なんか、自分で言ってて、悲しくなってきたな……

 でもいざ始めてみたら、思いもよらずたくさんの女性の方に応援してもらいました。
 皆さんがくれるコメントが、落ち込んだとき、苦しかったときに、どれだけ僕を支えてくれたか……本当に感謝の言葉もありません。

 そして、女性の視点で僕の作品がどう見えるのかが、僕にもなんとなくうっすらと分かってきて、最近では結構、どう書いたら女性の方が面白いと言ってくれるだろうと、そんなことを頭の隅っこに入れながら書いている自分がいます。

 でも、まだまだ分からない。
 女性にもいろいろな方がいて、えっ! このキャラが好きなのって人もいれば、これか~! って人もいて、キャラの造形やシナリオ作成に本当に頭を悩ませます。
 でも、それが面白い。
 分からない女性を楽しませようと思って、必死に頭を悩ませるのが本当に面白い。


 ここにも書いている通り、今では女性に読まれることを常に意識して書いているような気がします
 これは人それぞれかとは思いますが、やっぱり自分が読んでもらいたい層を意識して書くことは大事なことではないかと思うのです。
 だから出版社だって、いろいろなレーベルを持っていて、その読者層が好きそうな作品を集めているでしょう。新人賞だって同じことです。青春系を好む賞、重厚なものを好む賞、いろいろありすぎて千差万別です。

 俺は読者なんて関係ない、単に書きたいだけなんだと言う人にとってはどうでもいい話ですが、読まれたいと思っている人にとっては、読まれたい相手をイメージして書く方が書きやすいことは確かです。ちょっとした修辞や言葉遣いであっても、なんとなくこっちかなと選びやすくなりますし、自分の作風っていうのが固まってきます。

 これは僕の仮説ですが、作者の作風って、もしかして読者の存在によって確立されていくんじゃないのかなと思っています。
 自分で書いているつもりが、いつの間にか読者に書かされているような感じ。

 そう考えると、小説を書くってことは作者と読者の共同作業なのかもしれません。
 ということで、今日も僕は女性を思い浮かべながら創作活動に励みたいと思っています……なんか、ちょっとエロイな……

 

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