女性キャラの書き方について考えてみたいと思います。
僕は男です。
当然、女性の心理などはまったく分かりません。
女性の心理が分かっていたら、あんなにふられることもなかったろうな……そんなことはどうでもいい。
とにかく、僕は男なので女性キャラを書くのにいつも難しさを感じます。
長編では、だいたいヒロイン的なキャラを配置することが多いのですが、それは、人生において男と女の関係というものは切っても切れないし、それが抜け落ちたものは人間ドラマとして完全ではないと思っているからです。
まあ、常に恋愛に発展させるわけではありませんが、男として、女としての感情はなるべくいれるようにしています。
なんですが、男はまあ書ける。
そりゃ、自分も男ですからね。こんなことも思うだろうし、こんな男がかっこいいというのも分かる。
でも、女は本当に難しい。
魅力的なヒロインにしたいと思っているのですが、どういう書き方をすれば魅力的になるのか、イマイチ分からないのです。
分からないので、どうしても主人公を支えるような役回りになってしまう。
本当はもっと個性を生かしたキャラを作りたいのですが、ここで、前に言った感情移入という問題が出てきてしまうのです。
つまり分からないので感情移入できないのです。
なので、男の視点から見た素敵な女性という形しか書けない。
僕が書いた作品の中で、唯一、女性が主人公と思われるものに、『カクヨムの天使』というものがありますが、あれなど、本当に女性はあんなこと考えるのかな? 鏡の前であんなことするのかなと未だに疑問を心に残しています。
そういう意味では、今、書いている『神の遺伝子』という作品は、僕の中では男女をかき分けて書いてみたいという試みを持った作品です。
複数の男女をうまくかき分けられるか、皆、個性をもったキャラとして造形できるかということを念頭に書いています。
人間とはなんだかんだいって、男と女です。
その片っぽしか書けないというのでは、人間ドラマの半分を放棄しているような気さえします。だから、慣れないながら女性をもっと抉り出して書いてみたいと思っています。
意外と女性というのは男が思っているよりしたたかな生き物かもしれない。そんな予感を感じていて、女の中に眠っている欲望や悪みたいなものも書いてみたいと思っています。
まあ、口でいうのは簡単ですが、これは本当に難しいと思います。
おそらくプロですら、かなり四苦八苦しているんじゃないかと思います。
こんなこと女性は思わないよ、そう思われた時点でその小説は破綻する可能性が大です。
なのでとりあえず、女性の生態を知る上でも何人か女性のエッセイを読ませていただいております。
で、日々、読みながらびっくり!
僕が抱いている女性のイメージと全然違う!
女性の皆様、どうもすいません。
そういうことで、僕は虫眼鏡で見るように、皆さんの生態を見させていただいております……なんか、今日もエロイな……