アマチュア作家の成り上がり小説ブログ

素人作家がどこまで高みに昇りつめることができるか

ドラゴンがいないファンタジーってあり?

「テンプレ系が書籍化していることが多いのですが、今、私なりの異世界ファンタジーを書き始めました。受けないかもしれませんが、勇者も魔法使いもでてきません、しいていえば、ドラゴンだけですが。北欧神話をベースになっていますが、それとも違います。これがいいのかどうかわかりませんけど、トライしてみます。とても励みになりました」(Aさん)

 ファンタジーを書く上では、やっぱり世界を全部創り上げるのは難しいし、もし創り上げたとしても無意識に既存の世界観が下地にあることが多いんだと思います。
 おそらく皆さんもAさんと同じように、どこかの神話なり物語の世界観なりを意識して、または無意識に取り入れているような気がします。
 大事なことは、そうした既存の世界観を使うにしても、そこに書き手なりのオリジナリティを入れることだと思うんですよね。
 そう言う意味では、勇者も魔法使いも出てこないというのは、なかなかオリジナリティがありますよね。北欧神話の世界観がベースになっていると仰っているので、もしかしたら、北欧神話の静寂とした終末の書き方、いわゆる無に帰する滅びの世界観をテーマに据えられているのかもしれませんね。

 

ラグナロク

引用:『神々の黄昏』(作:ヨハネス・ゲールツ)(wikipedia)

 

 僕は別にオーディンやらトールが出てきても全然いいと思います。
 ただ、彼等を物語に出すには、キャラクターとして血肉を持たせる作業が必要です。
 神を絶対者のまま主人公として扱うのははっきり言って物凄く難しいので、神であっても人間らしさを出させる必要があるでしょう。
 絶対者としての神を書きたいというなら、あくまでも人間的存在のキャラと対峙する特別なキャラとして使う方が断然際立ちますし、書きやすいと思います。

 カクヨムで読んでいると、結構神が物凄く身近な存在として書かれている冒険譚もあるようですし、神自体が主人公ってのもありました。北欧神話が源泉なんだろうなというようなものも結構あったような気がします。
 そう考えると、北欧神話って結構物語との相性がいいのかもしれませんね。

 

「カクヨム」に関するまとめ記事はこちら

※ このエッセイは、かつて僕がカクヨムという投稿サイトで活動していた際に書いたものを掲載していますので、現在の実態とそぐわないことがあるかもしれませんが、その点についてはご容赦ください。

 

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