アマチュア作家の成り上がり小説ブログ

素人作家がどこまで高みに昇りつめることができるか

カクとヨムの両立って難しい

今日はYさんから頂いたコメントについて考えてみたいと思います。

「僕自身、どちらかというとカクヨムの「カク」の方に力を入れていますが、フォローしてくれた人達の作品にはしっかり目を通すよう心がけています。ただ、「カク」に力を入れると、どうしても「ヨム」がおろそかになってしまうのも事実です。「ヨム」作業をとおして新しい発見があったり、お気に入りの作品や作家さんと出逢えるかもしれないのに、何とも勿体ないのですが。両立は本当に難しいですね」(Yさん)

 僕がカクヨムを始めた理由も自分が書いた作品を読んでもらいたいというのが最初で、そこである程度読まれたことが自信になって書き始めていったので、「ヨム」という行為は、僕にとって必ずしも必要なものじゃなかったというのがホントのところです。
 でも、何度も言っているようにカクヨムを楽しむためには仲間が必要だし、仲間を作るためにはまずはその方の作品を読まないことには、どんな人かも、自分にとっての相性も分からない。そういう結果として「ヨム」にも力を入れ始めました。そして今では、純粋に「ヨム」だけを目的とした自主企画を立ち上げたりもしています。

 

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 今は贔屓なく客観的な目線で読んでいますが、カクヨムに投稿されている作品の中には、かなりレベルが高いものも相当あるなというのが素直な感想です。
 たしかに誤字やちょっとおかしな表現などはありますが、それは少し直せば問題ない範囲であり、おそらくプロでもこの程度の手直しはよくあるんじゃないかと思ったりします。

 でも、単に楽しむためだけに読むのであれば、やっぱり完成された出版物としての本を読んだ方がいいし、ほとんどの皆さんもそうだろうと思います。
 だとすれば、僕たちが仲間を作る以外に「ヨム」理由はあるんだろうか?

 ある。
 僕はそう思ってます。
 それは一人の書き手として、自分と同じような仲間がどの程度のものを書いているのか知るまたとない機会だからです。

 僕は以前、最近の作家、特にも新人賞をとっただけという作品は全く読んでいないと書きました。
 それは読みたいと思えるような作品がないということも理由の一つですが、もう一つの理由はそういう賞を取った作品の作風みたいなものに染まりたくないというのもあります。
 公募ガイドでは、必ず受賞作を読めという言葉が出てきます。
 それは受賞率を上げる上では大事なことなのかもしれませんが、僕はそもそもそういう時代に媚びた作品を書きたいとも思っていないし、人のものを真似たようなものを書きたいとも思わない。

 だが、僕と同じ土俵に立っている書き手の作品には興味があります。
 いったいどんなものを書いているのか、どの程度の技術があって、僕にないどんなものを持っているのか。
 それは知りたい。

 でも、そのためには仲間の作品だから読むとか、★をもらうために読むとは別な探し方をしないとそういう作品に巡り合えない。
 そう言う意味では、僕がやっている自主企画は意外と良かったなと我ながら思っています。

 今の僕にとって一番大事なのは、公募に出せるくらいの完成度がある作品を書くことです。
 だから、今のような客観的な視点で「ヨム」ことは、僕が公募向けの作品を「カク」ための大きな刺激になっているのもまた事実なんです。

 皆さんは、どんな思いで「ヨム」をしているんでしょうか。
 仲間を増やしたいからか、純粋に楽しいからか、僕のように自分の啓発のためか、それとも宝石の原石を探してみたいと言うスコッパー的な思いを持たれているからか。
「ヨム」理由は人それぞれ。
 でも、このカクヨムという山の中には、確かに宝石の原石が埋まっていると僕は思っています。

 

「カクヨム」に関するまとめ記事はこちら

※ このエッセイは、かつて僕がカクヨムという投稿サイトで活動していた際に書いたものを掲載していますので、現在の実態とそぐわないことがあるかもしれませんが、その点についてはご容赦ください。

 

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