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素人作家がどこまで高みに昇りつめることができるか

【カクヨム読まれない】カクヨムを卒業するにあたって最後のご挨拶

 どうやら語るべきことも尽きたようですので、今日をもってこのエッセイを終わりにし、近日中にカクヨムを卒業したいと思います。

 このエッセイを書き始めたきっかけは、読まれたいのに読まれない、カクヨムなんかつまらない、もうやめちゃおうかって思ってる人がたくさんいるのは知ってるけど、カクヨムにはもっと違う楽しみ方、違う面白さがたくさんあるんだよということを伝えたいと思ったからでした。

 そんな思いに共感してくれたのか、このエッセイ、思った以上にたくさんの人が読んでくれました。たくさんのコメントを頂戴しました。そこには皆さんの悩みや思いが溢れていました。

 どうしたら、読まれるようになるだろう、どうしたら、この苦しさから逃れられるんだろう、どうしたら、もっといい作品が書けるんだろうと、そんなひたむきな思いをみんな持っているんだなと思いました。

 物語を完成させることは、はっきり言って本当に大変なことです。
 最初は物凄くいいアイデア思いついた! これ絶対面白い! って書き始めます。
 でも途中からだんだんと不安になってきます。うまくつなげられないことに苛立ちを覚えてきます。そしていつしか書きかけのまま机を離れていってしまいます。
 でももしそこに、たった一人でも応援する人がいてくれたら、書き続ける力が湧いてくるかもしれません。
 一人だったら絶対に完成することのなかった物語が、読者の応援によってこの世に生まれるかもしれません。
 それは凄いことだと思うのです。

 だからこそ、カクヨムというところは素晴らしいなと思うのです。
 カクヨムには素人、アマチュア、セミプロ、いろんな人がいるでしょう。
 そういう人と出会えるんです。そういう人たちと切磋琢磨して、自分を高め合える場所だと思うんです。

 読まれたいというのは僕にだってあります。誰の心にもあるでしょう。
 でもそれは限りない煩悩の炎に似ている。
 ★やPVは、どんなに増えても満足することはない。それどころか、もっと欲しい、もっと欲しいと身を焦がし、ついには★やPVを増やすことが目的になってしまい、読み合いだの、互いに★をつけましょうみたいな行為にばかり身を費やすことになってしまう。そしていつしか、ここで書き始めた理由も忘れ果て、餓鬼のように★やPVを求め、それをくれないひとたちに対してマイナスの感情を持ってしまい、終いには疲れ果ててひっそりといなくなってしまう。

 あなたがここにいる理由なんですか?
 あなたは、読まれたいと思って物語を書き始めたんですか?
 違うでしょう。
 書きたい、とにかく書きたいんだって思ったから書き始めたんですよね。
 そこがスタートであり、あなたがここにいる理由なんです。

 もう一度自分がカクヨムを始めたときの思いを思い出してみてください。
 そうして、書くことの面白さを思い出してください。
 そうすれば、きっとあなたは、今までとは違う目でカクヨムを見ることができると思います。
 今までとは違う目で、自分の作品を見ることができると思います。
 あなたの作品、世界に一つだけしかない自分だけの宝物。
 読まれないなんて思ってる暇があったら、もっと、その作品に手をかけてあげてください。
 それは大事な大事な自分の子どもなんです。
 出来が悪いからって、我が子を突き放す親がいるでしょうか。
 読まれなかったととしても、その作品はあなたにとって、何かの気づきを与えてくれた大事な作品なんです。
 そう思えば、その読まれない作品って、可愛いと思いませんか。
 僕は読まれない作品の方が愛着があります。だって、自分だけがその良さを分かっているんですからね。

 適当に流し読みで読む人が十人いるより、本気で読んでくれる人が一人でもいてくれた方が幸せです。
 もし仮にあなたが出世して、いつか本当に書籍化するときがきたとき、あなたの本をお金を出して買ってくれるのは、その一人の方の人だと僕は思います。
 そういう人を大事にして下さい。

 ここまでお読みいただき本当にありがとうございました。
 皆さんの、カクヨムライフが少しでも意義あるものになることを心から祈っております。

 

ありがとう

 

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※ このエッセイは、かつて僕がカクヨムという投稿サイトで活動して際に書いたものを掲載していますので、現在の実態とそぐわないことがあるかもしれませんが、その点についてはご容赦ください。

 

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