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【社会に対して好き勝手に放言します】政治について語りたい

 日本ほど、独裁者を嫌う国はないんじゃないだろうか。

 そういうと、日本には天皇がいるじゃないかというかもしれないが、天皇が絶対的な権力を握ったのは、はるか昔の古墳時代だけで、飛鳥時代にはすでにその存在は象徴的になっている。だからこそ、聖徳太子が天皇の代理として政治を司り、その後も曽我氏や藤原氏が実験を握り、そして武士の時代になり、結局、現在に至っている。

 つまり、日本人は中国などと異なり、絶対者をつくることを嫌い、いつの時代も天皇という象徴を一番上に置き、生々しい権力を表に見せず、密かにその傘の下に置くことを選択してきた。

 こういう政治形態は、良くも悪くも極端に走る可能性が少ないため、政治が安定しやすいという傾向はあろう。日本が世界中の国々の中で比較的、騒乱の時代が少ないこともその一因かもしれない。

 だが、絶対者がいないということは、権力構造が分散的であるということと同義であり、決断に時間がかかる、課題を先送りにする、大きな変革を好まないということは言えるかもしれない。

 ただそうは言っても、時代の流れ、世界の流れの中で、必要に迫られて国の成り立ちを大きく変えなくていけないときもある。日本という国はそういうときだけ強力な指導者が上に立つことを許し、そのものに絶対的な変革の力を与えてきたような気がしてならない。

 大化の改新により律令国家を創りあげた中大兄皇子、二つの朝廷が並立した南北朝の混乱を収めた足利義満、応仁の乱から始まった100年にわたる戦国の時代に終止符を振った織田信長、黒船来航に始まる西欧諸国の毒牙から日本を守った西郷隆盛、大久保利通ら明治維新の志士たち。

 彼らは、日本人離れした独裁的手腕で、誰もなしえなかった混乱を収め、新しい時代の扉を開いた。

 顧みるに今はどんな時代なんだろう。
 地球温暖化、環境汚染、エネルギー問題、未知の新型感染症、ウクライナ紛争、パレスチナ侵攻、世界のブロック化、現代ほど混迷に満ち、変革が求められている時代はないんじゃなかろうか。

 ところが、政治は相も変わらず衆愚に堕し、変革の兆しも見えない。
 僕は独裁者を求めているわけではないが、この日本を変革するためには、もはや今の政治システムでは解決困難であると思っている。

 だけど僕は、誰かが声を上げる予感を感じる。
 もう、我慢の限界だ。
 もう、お前たちには任せられないと。
 そして、それはいつの時代も同じであるように、若い魂から生まれると思っている。

 

学生運動

 

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