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【小学生でも読める小説】『絶対に入っちゃいけない蔵』

 

はじめに

 この短編は、カクヨムで書いていた時に、お盆の時期にほんの思い付きで半日もかけずにさっと書いたものです。本当に短い短編ですので、軽い気持ちで読んでいただければ幸いです。

 

本編

 

 毎年、夏休みのこの時期になると、僕は田舎のじいちゃんの家に行く。
 じいちゃんの家は、昔は庄屋さんだったらしく、古いけど家は大きいし部屋がたくさんあって、かくれんぼには困らないし、庭も広いし、おにごっこもできる、家の裏は川が流れてて、じいちゃんに釣りも教えてもらえる。

 そんなすごいじいちゃんちなんだけど、実は、じいちゃんちには秘密があるんだ。絶対に入っちゃいけない蔵があるんだ。

 

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読者さまからいただいたコメント

 

 ここからは、これをカクヨムで投稿した時にいただいた読者様からのたくさんのレビューやコメントの一部を紹介させていただきます。

 

 ホラーでありながらどこか温かい作品。びくびくしながら読ませていただいたのですが、思っていたよりも読後感が良く、『自分ももっとちゃんとしなきゃな……』と思わせられるお話でした。成長することの意味もきちんと書かれている素敵な作品だと思います。怖い話が苦手な方でも楽しめる読みやすい短編なので、皆様是非ご一読を。(Kさん)

 

 蔵のなかには、秘密あり。夏になると思い出す。大好きなおじいちゃんの家。その古い家には蔵があって……蔵には、秘密がある。二十歳になって初めて触れることができる秘密。脈々と仕舞われてきた秘密。少年は、どうしてもそれが見たくなり……ちょっと怖いけど、爽やかな風を感じるようなお話です。(Jさん)

 

 大人だけが入ることを許される蔵。子供は入っちゃいけない。なんでかって? それは覚悟ができていないから。自分がなぜここにいるのか、なぜここに『いられる』のか。そういうことにきちんと向き合って、ちゃんと理解した大人だけが入ることを許される。そうでないと怖い目に遭い目に遭うかもよ? ホラーと見せかけて、『成人式』の物語。(Kさん)

 

 覚悟は出来たか。そう主人公に問いかけるような蔵の中のモノたち。そうして主人公が本当に大人になった時、もう一度彼らは問いかけてくるのだろう。ホラーでありつつも、どこか温かなお話でありました。(Nさん)

 

 オチの付け方がいいですね。少年の子供ながらの感性の描写も好きです。僕は、少年が感じたリアルも、おじいちゃん達が伝えたリアルもどちらも現実として間違いじゃないかもって思うんです。つまり、人が五感で認知しているリアルは人それぞれ違うと思うんです。先入観や錯視とか関係ありそうな気がします。となりのトトロでメイがトトロに出会うシーンを思わせる、懐かし気持ちにさせてくれる素晴らしい作品ですね(๑>◡<๑)(Bさん)

 

 少年の視点での、おじいちゃんの家で過ごした夏休みの情景が自然と目に浮かんでくる素敵な文章でした。大人になってからもあの日のこと、蔵の存在をずっと胸に秘めていたところも、とても良かったです。(Rさん)

 

 子供って蔵に興味が出ますよね。かく言う私も親戚の蔵に興味を持って入ったことがあります。まぁ、そこまで立派な物は置いてありませんでしたが(笑)その時の不思議な高揚感、不気味さ、外に出た際の安堵感が蘇りました。不思議な話っぽさを含めつつ先祖への敬いで締め括る……後味が良くて安心しました。(Aさん)

 

 

あとがき

 

 小説投稿サイトで書いているアマチュアだったら、こんな程度の短編でも十分だと思うんですよね。こんな程度でも、新作となればちゃんとトップ画面で紹介されるし、新たな読者も生まれる。あまり気負らずに思いついたものをどんどん書いていく。

 それが小説投稿サイトで読まれる、そして、小説投稿サイトでの創作ライフを楽しむ一番の秘訣だと思います。

 

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